毎日新聞に載った社会保険労務士の指摘(意見)が、あまりにも違和感あるので紹介。

<保育園落ちた>正社員から「業務委託」切り替えの落とし穴
毎日新聞 2017.3.20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170320-00000005-mai-bus_all

・Aは3年前にデザイン事務所に転職直後に結婚、妊娠、週3の在宅勤務に。1年の育児休業に入ったが、完全に仕事離れるのが嫌で社長に相談した。

・社長は「どれくらい仕事だせるかわからないから育休はそのままにして、やった仕事を外注扱いでどうか」と提案。1歳になるまでに徐々に仕事を増やし、在宅で充分な仕事量をこなしていた。

・Aは子供が1歳になり保育所を申し込んだが抽選に落ちたため、社長にこのまま在宅で仕事を続けたいと相談。社長は、(社員は出社しての業務が基本なので)在宅での仕事を希望するなら報酬10%増しにするから、退職して出社不要の在宅業務委託でどうかと提案。Aは受諾。

・会社からAへの業務発注量が減り始め、Aの収入が減り、A自身の社保料負担が重く感じるようになった。

・この事案を解説した社会保険労務士は「社長はAに対し、社員扱いから個人事業主扱いになる際のデメリットを十分に説明しなかったのが大きな問題だ。社長はAにデメリットを説明すべきだ。」と指摘。




との記事です。
皆さんどう思います?

私は、このデザイン会社の社長さんは極めて柔軟にAの要望を聴き、会社の統率にも配慮しながらAに提案したと感じています。
この会社は基本的には在宅は社員には認めておらず、出社が基本。それをAが在宅がいいって希望するから、会社のルールとAの希望を両立させるべく奮闘したと思っています。

その上で、業務委託を受けるかどうかは第一義的にはAが判断すべきことであり、業務委託に切り替わった場合のメリットである在宅と時間の自由化・社保負担等の関係をA自身が自分で検討しなければならない。
なのにこの記事を書いた社会保険労務士の主張では「社長がAに説明する義務を負う」だって。

どこまで甘えてるねん! って思う。正直。
大人なら契約の判断は自分で調査研究してYES か NO か決めるべき。
Aにとって、社長の提案が受諾できないなら、Aは別の仕事を検討すべき。
受諾してから文句言うなんて大人のすることではない。

どこまでもどこまでも会社が全部全部ケアして、契約切り替え提案の際は、指導・アナウンスして欲しいなんて主張をするこの記事に登場する社会保険労務士には違和感を禁じ得ませんね。