2023年09月12日
事業とは関係ない社会人サークルなどの団体であっても、ヒトが集まって活動する以上、何らかの管理業務は発生する。
そうした団体の管理業務は、一部の人達の無償による多大な時間的肉体的奉仕による管理業務のもとに団体の活動が廻っていることが多いように聞く。
ビジネスでやるとしたら、相応の報酬が発生するであろうと思えるほどに・・・だ。
そうした管理業務を一部の奉仕精神溢れる人に任せっぱなしにしたらその団体ってどうなるだろう。
団体の継続的運営という観点に立つと、ごく一部の人に管理業務を任せきるのは極めて不合理ということになろう。
できそうにないから
やったことないから
よくわからないから
経験者に任せるほうがいいと思うから
etc...
はっきり言おう。それは誰かに業務を任せたい言い訳にしか過ぎない。
まあ、未経験だろうがなんだろうが同好団体の管理業務は、やろうと思えばある程度は出来るものだ。
何をすべきかを自分で考え、自分から提案し、自分でノウハウを構築していけば良い。積極的に発案し、活動をよりよくしていこうという気概があれば成り立つものだ。
同好団体の管理業務は、特別に専門的な知識など要しない。
知識や経験が無くとも、21世紀の世の中にはネット上にノウハウが溢れている。
やってしまうことが出来ちゃう人に業務が集中してしまう状況を漫然と放置した場合、その業務を担当した個人は早晩壊れてしまう。
やったことなかろうが、よくわからなかろうが、まずは団体に属する皆全員が、過去資料を見たり自分でやり方を創造したりそれぞれ当事者意識をもって自分から積極的自発的に少しずつ管理業務を担うようにすべきだろう。
で。
今回やってもらったから、次回もあなたにやってもらいたい・・・
などと言われたら、言われたほうはどう思うか。
こんなに頑張ったんだ。次は何もせず(輪番で)他の方々が平等に業務を担ってくれるだろうと漫然と思っていたところに・・・だ。
「なんで自分ばっかり・・・損な役回りだ」って。
こうなってしまうと結果はあまりいいものにはならないだろう。
楽しく余暇を過ごすために同好団体に入ったはずなのに煩瑣なマネジメント業務を毎回沢山継続してやらなければならない状況になったら、その過ごし方は余暇のそれではない。
四六時中、頭の中には未処理案件の事案で支配されている状況。
もはや、気が休まるどころか気が張って到底余暇どころではない。
だからこそ、管理業務は未経験だろうが何だろうが輪番で平等に担っていくことが望ましい。
たとえ、その業務の結果が良好でなかったとしても、皆が順番にやり遂げたというところに意味がある。初めてでも取り組んでみたということを讃えるべきだ。
非ビジネス系の組織運営というものも、ビジネス系組織のそれと同様に一筋縄ではいかないもの。
仕切るつもりがなくとも、だれかが仕切らねば物事が進まない。
一部の責任感ある少数の人だけに大半を頼って煩雑な管理業務を廻すのは、団体の継続的発展の観点からはお勧めしない。
業務が煩雑でないなら、トップ等の少数が全てやるか。
業務が煩雑なら、手分けして不平等がないように配慮しつつ皆が積極的自発的に運営に参加するというのがよいだろう。
手は動かさないが口だけ文句を言うってのが一番いけないことだ。
苦労は皆で分かち合うべき。その代わり、歓びは皆で享受できる。
同好団体を運営する方々、本当にお疲れ様です!