選挙直後、29.10.23に財務省が税制調査会に宛てて出してきた増税案資料です。
 
<財務省の言い分>
・サラリーマンがもらう給与は、そのまま課税されず【スーツ代などの経費】を見込んだ額が引かれた後に課税されている。
・その【スーツ代などの経費】を見込んだ額を給与所得控除という。
・給与所得控除の額が近年の働き方多様化で過大になっていると財務省は考えている。
・財務省の調査では、平成28年のサラリーマンがつかう 【スーツ代などの経費】は下記の表のとおりだ。
・下記の表のとおり、そんなにサラリーマンはオカネ使っていないだから、給与所得控除の額を縮小してもいいよね。
・だから今年度の税制改正で給与所得控除を縮小して、サラリーマンに対して増税するね。
 
だいたい、以上の通りの言い分のようです。
↓財務省のいう、サラリーマンのつかう消費は年間でこれだけだそうです。
この資料は大変見にくいので、後半にダイジェストのみ記述します。
表は流し読み程度でOKです。
 

 
ふえええ〜。
財務省のお役人さんの頭のなかでは、サラリーマンはこれだけしかオカネつかっていないことに
なってるんだ!
 
例えば、年収474万円の人は
・スーツなどの経費 13,302円
・身の回り品など   8,330円
・理容 洗濯     7,512円
・文具         1,518円
・新聞 書籍     30,771円
・こづかい      120,020円
・つきあい費     6,636円
・合計        188,179円
 
という年間支出だ! と財務省さんは考えているらしい。
財務省さんとしては・・・ね。
・年収474万円の人は、現行の給与所得控除額は1,488,000円も控除されている。
・なのに、年間の【スーツ代などの経費】は、188,179円しか費消していない。
・ということは、現行の給与所得控除額の設定が高すぎる。
・けしからん
・だから税制改正で給与所得控除額を引き下げて増税の改正をしよう!
 
ということらしいです。
 
サラリーマンの年間経費が19万弱ぅぅ?!
・身の回り品8000円じゃ、クツ・バッグ・ベルト・ネクタイを揃えるなんてできんよ
・スーツなどの経費13,000円  これでスーツ揃えなきゃいけないんだ・・・
・理容洗濯 7,000円じゃ、ヘアカット1年に何回? クリーニング何回? できる??
・文具 1,500円   ボールペン数本買っておしまい?!
・つきあい費 6,000円ね、  年間で6000円っすか。超、付き合い悪い人になってしまうな・・・
 
 
財務省の増税検討資料がいかにずさんか、みなさまお分かり頂けたでしょうか。
 
みなさま、今年の税制改正関連ニュースは「給与所得控除の縮小」議論にご注目ください。
12月クリスマス頃に発表される税制改正大綱に注目です。