2022.7に書いた記事で紹介した飲食店。

ざっと特徴を羅列すると



・カフェの業態

・大通り沿いの路面店で、席数は最大で20人くらい。外から中の様子が伺える

・英語で書いた立て看板メニューはあるものの、値段表記無し

・値段表記があるのはランチプレート1650円 

・店内に入って初めてドリンクの価格がわかる 客のスマホで注文させる方式一択

・座席はゆったりしている 内装のしつらえも手抜きは見受けられない

・接客は通常レベルは維持している

・スタッフの数はキッチン2ホール2といった感じ



2年前にこの店がオープンしたときから「果たして3年持ちこたえるだろうか」と内心思っていたカフェ。

本音を言うと、ドリンク単価900円 ランチ1650円 という強気価格設定はこの界隈では厳しいんじゃないか

とは思っていて。



お店には入らずとも中の様子は伺えるのでちょこちょこ見ていたが、1日の来店数は30人いなかったんじゃ

なかろうか。





2024.7にお店の前を通ると、看板撤去・内装撤去工事中で完全スケルトン状態に。

ああ、つぶれちゃったか・・・ たった2年で。





立地と価格戦略、固定費と変動費の見極め。

長期固定でBSに乗らないリース料、PLに反映されない長期借入金返済。

これらの収支計画をしっかりしないと、飲食店は競合が多いだけに厳しいもの。





飲食ビジネスは参入が容易で、普段から消費者として接している業態なだけに簡単に手を出しがち。

一消費者としての目線と、事業経営者としての目線は全く違うもの。

ここが抜け落ちた起業は失敗する虞れがあるので、起業前の事前準備はしっかりとしましょう。