2017年06月19日
8月のある日、とある遊園地で 着ぐるみさんが
ステージ上で、「暑いから着ぐるみ脱ぎます、夢壊してごめんなさいね 暑いっていう自分の気持ちに嘘はつけないの」 と言って、中からオッサンが出てきたらみなさんはどう思いますか?
普段は芸能グループのあーだこーだなど、まったく興味関心がないのですが・・・。
とある芸能グループは恋愛禁止を自主ルールとして、それを売りにしてきたそうで。
で、グループの人気投票では1枚千数百円で1票となるCDがあり、その投票で3万票余りを獲得して上位になったアイドル (ここでは「甲氏」としましょうか) がいたとのこと。
で、その甲氏は上位にランクされた際のあいさつで
「ワタシ、結婚します」
「すごく迷惑をかけることもわかっているんですけど、(中略)嘘をつきたくない」
という趣旨の発言をしたそう。
ハタチを過ぎた立派な大人ですよ、大人。
さて・・・
この芸能グループに属する人たちは、この自主ルールを遵守。
中にはそのグループに所属するアイドルとして強い誇りを持って、厳格な規範意識でもって活動している方もいらっしゃるとのことです。
まさにプロ。尊敬しますね。夢を売るってのはそれくらいでちょうどいい。
自己を応援してもらうようファンに語り掛け、アピールし、ファンはそれに応える。
ファンは1枚千数百円のCDを1枚又は複数枚を購入するため多額の資金を投じ、応援する人に票を投ずる。
甲氏の案件では、本件人気投票のために少なくとも概ね3千万円強の資金がファンから投じられた模様。
そのようなビジネスモデルであることは、その芸能グループおよびファンの間では当然に了解されていた事項です。
甲氏と運営側との間に、芸能活動中の恋愛禁止に関する契約までがあったかどうかまでは不明ですが、ファンの間で認知されているルールをそのファンへの思いに応える場にて、なんと公然とルール破棄を公表!
自己の希望を優先するためには、ルール無視も厭わぬ!!!
ってのはどうなのか。
現実のビジネス社会とはそもそも異なる芸能界のハナシなので、経済系のニュースとは違った感覚で推移を見守ってますが。
ま、芸能界は、幻想の世界・夢を見させる世界。
とはいえ、現実のビジネス社会とは多少環境が異なるとは言え、ガチガチの契約社会に身を置く社会人としては、こうした「自己の利益のためならルール無視しちゃったけどごめんなさいね」なんてこと言われようものなら、強烈なる嫌悪感を禁じ得ない。ちょっと間違えたら損害賠償モノ。
世は契約社会ですから。
そして人と人との調整が常ですから。
他人が迷惑を蒙ろうが、ワタシの幸せのためならルールなぞ関係ない!なんて行動など、性善説に立つ限り予定されていないこと。
芸能界でのこうした行動をマネして、現実の契約社会でこうしたことをする人たちが出ないことを祈るばかりですね。ま、いないでしょうけど。
とは言え、現実の契約社会でも多かれ少なかれこういう輩はいるものです。
自分の希望のためには、あとがどうなろうと、周りがどう迷惑を蒙ろうと関係ないって態度の人がね。
時々聞くのは、入社してそんなに期間がたってない新入社員が突然「本日付で退職します!」とか言ってくるとか・・・。
いやいや、いろいろ調整とかあるから最低でも2週間前に言わなきゃダメでしょ。アルバイトだろうが正社員だろうがね。 「調整?んなもん知らんわ。後は勝手にやってくれ。」とでも言うんでしょうね、そういう人って。
他に聞くのは、自分の提案が絶対正しいって思いこんでて、周囲の調整を無視して案件すすめちゃう事案とか・・・。
いやいや、周囲との調整を先にしようよ、なんといっても。関係取引先様の事情ってもんがあるし。
こういう人たちはいわゆる超超自己中なので、周囲からは呆れられて放置又は距離を置かれるので、自分から改善できる機会などない。そっと、周囲は離れていく。
組織にこういう人がいると、経営には甚大な影響がある場合もございます。
はっきりいって、社会に出てうまくやっていくのは厳しいタイプの人ですね。
うっかり関わると、損失が大きくなりすぎます。関わらぬのが吉。
仕事っていうのは、結局ヒトとヒトとのつながり。
これを大事に大事にすることが、社会人としての基礎。
社会はアナタのために廻っているのではなく、ヒト同士の調整の積み重ねで廻っている。
そういうものです。